こんにちは😊
10月ということで、朝晩の冷え込みが激しくなってきましたねー
今週は氷点下の地域もあったというようなニュースを見て、
冬の除雪の気配を感じ、今年も頑張ろうと意気込んでいるさくまです(笑)
運動不足解消にはいいんだけどね
いつもありがとうございます。
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このブログでは
北海道恵庭市の工務店(株)キクザワ スタッフさくまが
・家づくりに関してのちょこっと情報
・地域情報
・インテリア関連
などなど
書きたい事を気ままに更新しています。
よろしければお付き合いくださいね
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今日は、[造作]について。
第一回目は、キッチンのカウンターにしようかなと思います。
キクザワの家づくりではキッチンやカウンターなどを造作家具で作る事が多いです
そうそう
基本的な事なんですけど
私建築業界に入るまで、「造作」という言葉をあまり聞くことが無かったのですが
「ぞうさく」
と読みまして
(「造作もない」って日本語で使うときは「ぞうさもない」と読むじゃない?「ぞうさない」は「たやすい・簡単」そんな意味で使われますね。(赤子の手をひねるようだ、というようなニュアンス?)
建築で使うときは「ぞうさく」なんですよね、
調べてみると、「造作」はそもそも「手がかかること」を意味する言葉だそう。
ちなみに辞書によると、建物の内部を構成する部材や設備を指す言葉でもあり、建具、床、畳、鴨居、水道設備、空調設備などを造作と呼ぶこともあるそうで、意味がいくつかある言葉のようです。ほぉー、なるほどー)
工務店では主に、
大工さんや職人さんが手仕事で空間に合わせて作る家具のことを、造作家具、略して(?)「造作」と呼びます。
オーダーメイドの家具のこと。
既製品ではなく、注文に合わせてつくるもののことを呼ぶことが多いイメージです。
正直なところ 設計・施工側から見ていると造作は本来の言葉?通り、
「ぞうさなくない!!!!!」←イコール カンタンじゃない!!!!難しい!!! というのが
私の個人的な見解!!!
※私の書いた過去造作、、、過去ブログに載ってました(今見ると、とっても懐かしい…)
私もほんの数件
現場に関わらせてもらってデザインさせてもらった事があるのですが、
板厚(いたあつ=板の厚み)について全然考えてなかったり
引き出しの場合
正面から見える面材の裏に箱が組み合わさり、
その箱の側面にスライドレールがついているのですが、
引き出しの高さと箱の内寸の関係や
スライドレールの長さ幅についても全く考えていなかったり…
細かい事をトータルで考えていかないとできない
棚と床がぶつかるところには台輪という材料があったりするんですが、
そういう細かな材のおさまりも全く考えてなかったりしました
大工さんや社長など設計できる人と話してると、
「引き出しで何センチだと板厚が何センチだから高さが…」
みたいなのを
パパパパパっと計算して会話していくので、
本当にすごいなーと…。
なので、
もしご新築で、造作をお願いしたい!!!と思ったら、
プロに細かい部分はお任せして、
・置きたい物(炊飯器や電子レンジなどの家電等、ゴミ箱関係)や、しまうものの種類(カトラリー、お茶碗、お皿など…)
・こだわりあれば引き出しの内寸高さ(←カトラリーケースとしてこの籠を入れたい、とかそんな希望)
・全体のデザイン希望
このあたりをざっくりと伝え、あとはゆったり図面を待つ、という方が上手くいくかも
(一つ一つを家づくりの過程で検討していくと、
時間もないし、沼に陥ってしまうと思うのでね…。)
造作のメリットとしては
①好きなサイズにできる
→既製品と違って、スペースが余らずにぴったりおさまる!
②好きなデザインにできる
→家全体のデザインに合わせられる、他の内装と合わせて素材や塗装も工夫できたり、取っ手やつまみなどのパーツについても相談できる!
③壁にしっかり付いているため、地震で倒れてこない
→倒れる心配がない他、地震の際も家と一緒に揺れるため、食器の被害も少ない!
④愛着が湧く
→自分で考えて大工さんとつくり上げたものになるので、既製品を買ってくるよりも思い深いものになります
置きたいものに合わせて作れるので、家具家電もぴったり収まりますね
逆にデメリットと言えば
①金額が高い
→既製品として売られているわけではないので、1つ1つ手作りになる分、金額もかかる場合が多いです
スーツにしても、鞄にしても、やはりオーダーメイドは高いよね
②時間と手間がかかる
→設計には時間がかかる場合が多いです。工事が始まって、大体の空間のサイズが見えてきてから検討を始めることが多いため、
図面が仕上がってきて確認、修正をお願いする、という作業は急ぎ足になる事が多い印象です。
③模様替え・撤去は難しい
→造作と言えば、壁に固定されたデザインが一般的かもしれません。
移動式をオーダーしない限りは壁と固定されるため、
「中にしまうものが変わったから、家具も変えたいなー」という場合には、
壊さなければならなくなります。(壁と一体の場合には、クロスや塗り壁の補修も必要になります)
・・・とはいえ、造作ができることは、新築ならでは!工務店での家づくりならでは!の贅沢でもありますよね。
世界で一つだけの唯一ができあがりますので、
このメリットデメリットを踏まえて、ご検討いただければよいかと思います
その時に注意点として、
・余白を考えておく
(家電の買い替えで今の手持ちサイズより大きくなる可能性があるのであれば、含めてサイズを検討しておく。コンセント位置も検討しておくなどなど)
・好みが変わった時にも合わせられるように、ベーシックなテイストで検討する?
こんな工夫をしてあると安心かもしれません
実際の実例
スタッフさくまが、これは使い易そうだ!と思ったおススメ造作をご紹介します。
キッチンダイニングが横並びになるおうちの、造作のキッチン背面カウンター
窓上手を伸ばせば届く高さに、一列吊り戸が入り、
キッチンカウンターとダイニングのカウンターで高さが若干異なるおしゃれなカウンターです
水返しの高さもちょっと高めにしてあり、
キッチン正面は造作収納になっています。
たっぷりサイズの収納があるとリビング・キッチン周りが散らからずに済みそうですよねー!!
左端には外気を取り入れる食品庫も有り、下がオープンになった作りです。
上部の吊り戸デザインは、以下↓Y様邸のデザインをご採用いただき、
棚の数や食品庫の配置などはお客様の好みをプラスして設計された造作。
背面のタイルのブルーが空間全体の
空間全体のアクセント・インテリアとしてもぴったりですね
吊り戸デザインのオリジナルはY様邸
引き出しの数がいつもよりも多めで、
お客様の使い勝手に応じてデザインされた造作。色も抑えめに、少し落ち着いた雰囲気に仕上がっていますね。
タイルつながりで、こちらも機能的でおしゃれな一棟
ゴミ箱3つがシンデレラフィット!!!
キッチンスケールやお盆などもしまえる浅めのオープン収納と、たっぷりサイズの窓面の吊り戸のバランスも素敵です。
塗装仕上げでグレーのカウンター。
(中間色なので、インテリアに合わせやすく、白にも黒にも木にも馴染むのがグレーの魅力ですね)
一般に、「冷蔵庫・シンク・加熱調理機器」を結んだ三角形(ワークトライアングル)の総和が360~660cmに収まると使いやすいと言われますが、こちらのキッチン+キッチンカウンターの配置は、シンク・コンロ・冷蔵庫の位置関係が最短で、理想的だなと感じます
(個人的にはゴミ箱もキッチンに近いと使いやすいと思ってまして)
はいっ!ということでいかがだったでしょうか?
今日はキッチンカウンター特集をお届けしてみました。
全然紹介しきれないので、また今度紹介させていただきますね。
どの物件も、工夫とこだわりがつまっていて、素敵なんですよ~
愛着の湧く世界にひとつだけの造作家具、
ぜひぜひあなただけの「使いやすい」を追求してみて下さいね!
施工事例も多数掲載中です
最後までご覧いただきありがとうございました。
さくまでした!
またねっ