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ZEH(ゼッチ)とは?

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ZEH(ゼッチ) ネットゼロエネルギーハウスとは

  「ZEH(ゼッチ)」とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称です。
家で使用される『冷房』『暖房』『給湯』『照明』『換気』などに必要なエネルギーを太陽光発電等で創り、「エネルギー収支を概ねゼロ以下にする家」という意味になります。

Net(ネット=正味※net は通常省略されます。
Zero(ゼロ=零)
Energy(エネルギー)
House(ハウス=家)

家全体の断熱性や設備の効率化を高めることで、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしを実現し、「創エネ」をプラスすることで、暮らしのエネルギー収支「ゼロ」を目指す住まいです。

 
すまいのエネルギーは、「暖房」「冷房」「給湯」「照明」「換気」「その他の家電」という6項目に分類されます。
住まい方に関わる「その他の家電※冷蔵庫やテレビなど生活家電等 」を除き、残りの5項目は、高断熱高気密化、省エネ設備の導入など住宅建設時の工夫によって大幅に削減できるものだということをご存知でしょうか?
まずその工夫により、住まいに必要になるエネルギーをぐっと減らす。そして減らしたエネルギー分を太陽光発電などの創エネ設備で生み出し、最終的に「エネルギーの自給自足を目指す」。それがZEHの本質です。

 

みんなに嬉しいZEHのメリット

(1)
経済性
断熱性能が高く、省エネ設備が導入されるため、必要なエネルギーが一般的な住宅に比べて少なく、月々の光熱費も安く抑えることができます。
さらに、太陽光発電等の創エネ設備で作り出したエネルギーは、自宅で使い切らなかった分を電気事業者に買い取ってもらうことで売電収入を得ることもできます。
(2)
快適・健康性
高断熱の家は室温を一定に保ちやすいため、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な生活が送れます。
室温のムラを少なく、冬は効率的に家全体を暖められるので、急激な温度変化によるヒートショックによる心筋梗塞等の事故を防ぐ効果もあります。
(3)
安心
レジリエンス
地震や台風等の災害の発生に伴う停電時においても、太陽光発電や蓄電池を活用すれば宅内で電気を使うことができます。この事を適応力・回復力(レジリエンス)と呼び、万が一の非常時も安心できます。
(4)
地球に
やさしい
再生可能エネルギーは、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーです。
また(1)でも記述した通り、住まいに必要なエネルギーが減らせ、自宅で創りだせると、その分火力発電等の電力を買わなくて済むため、結果的に一次エネルギー(化石燃料)の削減につながります。結果二酸化炭素の排出抑制に繋がり、個人としてできる 地球温暖化対策となります。


ZEHの普及が急がれる社会的背景

 18世紀に始まった産業革命以降の化石燃料(石炭、石油など)の使用量の増大に伴い、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの大気中の濃度が増加を続け、これによって地球の平均気温が上昇しています。地球温暖化とよばれている現象です。排出された温室効果ガスが地球を覆うと、ビニールハウスのように太陽の熱が閉じ込められてしまい、これにより、気温の上昇と気候変動が引き起こされるようになりました。


地球温暖化
※温室効果ガスは赤外線を吸収し再び放出する性質があります。通常太陽からの光で温められた熱(赤外線)は、地球の表面から地球の外に向かって放出されますが、赤外線の多くは熱として大気に蓄積され、再び地球の表面に戻ってきます。戻ってきた赤外線が地球の表面付近の大気を温めることを温室効果と呼びます。


地球温暖化による影響は、台風やハリケーンの頻発、干ばつ及び水不足、氷河の崩壊、海面上昇、マラリアやデング熱等伝染病の増加、食料問題(情勢の不安定からテロの増加)、生態系の変化、農産物の被害、熱中症の増加、ミツバチの減少など、多岐に及びます。
このような背景から、地球温暖化を止めるべく、1997年の『京都議定書』2015年の『パリ協定』等の対策が世界規模で講じられ、日本では1998年には「地球温暖化対策の推進に関する法律」が制定されました。
この法律と、2015年に決定された「パリ協定を踏まえた地球温暖化対策の取組方針について」に基づき2016年に策定されたのが、「地球温暖化対策計画」であり、この計画に基づいて社会全体で省エネを推し進める方策のひとつとして、ZEHの概念が誕生しました。
経済産業省が主体となって進めているZEHロードマップでは、2050年までのカーボンニュートラル(※温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする。排出せざるをえなかった分については同じ量を「吸収」または「除去」することで、差し引きゼロを目指す)の実現を目指し、新築戸建てに占めるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の割合として、2030年までに50%超えを目標としています。

パリ協定の全世界共通目標
・世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする
・21世紀後半に温室効果ガス排出を実質ゼロにする

現在日本では、この施策を元に住宅全体の省エネ性能の底上げを行うことを目的にして、2030年までに新築住宅は『ZEH基準の水準』へ引き上げられようとしており、第一段階として2025年全ての住宅を省エネ基準への適合を義務付けました。
これにより、断熱等性能等級4[※北海道2地域の場合はUA値0.46w/㎡k]の性能を遵守することが義務となります。
また、2025年4月以降は、適合義務化の省エネ基準[断熱等性能等級4(※北海道2地域の場合はUA値0.46w/㎡k)]は最低基準となり、2030年に向けて、さらなる省エネ強化の基準(断熱等性能等級5(※北海道2地域の場合はUA値0.4w/㎡k)+一次エネルギー消費量等級6(再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を現行の省エネ基準値から20%削減)へ移行します。

断熱等性能等級


参考:<ZEH基準水準とは?>
 →北海道2地域の場合はUA値0.4w/㎡k:断熱等性能等級5、かつ、一次エネルギー消費量等級の等級6:BEIが0.8以下

1.ZEH強化外皮基準に適合:住宅の外皮性能基準を建築物省エネ法の地域区分(1~8区分)で定められた基準値以下に適合させる
 ① 冷房期の平均日射熱取得率を基準に適合し(ηAC値:住宅にどのくらいの日射熱が入るかの数値。北海道は基準値なし)気密・防露性能の確保等の留意事項を適合させる
 ② 外皮平均熱貫流率(UA値:建物の熱の逃げやすさの数値。低いほど熱が逃げにくい)を基準値以下に適合させる。
2.基準エネルギー消費量(太陽光発電システム等の再生エネルギーを除く)から高効率な設備を用いて一次エネルギー消費量を20%削減する。(=BEI 0.8以下:一次エネルギー消費量等級の等級6)
※ZEH基準の水準では太陽光発電の導入要件は無し。『ZEH』は、太陽光発電システム等の再生エネルギーを導入し、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量を削減する。(※北海道はnearly ZEH 75%以上の削減の基準あり)

参考2:<断熱等性能等級と一次エネルギー消費量等級とは?>
断熱等性能等級(断熱等級):UA値(ユーエーち)で定められる等級。
平成12年4月1日に国土交通省が制定した品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に基づき施行された「住宅性能表示制度」のなかで、省エネ性能を表す等級。UAは「室内と外気の熱の出入りのしやすさ」を表し、建物の内外の温度差を1℃とした時に、建物の内部から外へ逃げる単位時間あたりの熱量を外皮面積で割ることで算出します。

一次エネルギー消費量等級:BEI(ビーイーアイ)で定められる等級。
「設計一次エネルギー消費量」÷「基準一次エネルギー消費量」で求める「BEI」という値で決まります。等級4はBEI=1.0、等級5がBEI=0.9 等級6はBEI=0.8です。 等級5に適合するためには、等級4より一次エネルギー消費量を10%以上減らす必要があり、等級6に適合するためには、20%以上の削減が求められます。
(※基準一次エネルギー消費量は、平成22~23年に届け出のあった住宅を調査して標準的な仕様を抽出し、設備毎、地域毎、部屋毎に与えられる基準一次エネルギー消費量原単位をもとに新基準のエネルギー消費量計算法に適用して算出されます)

<主な根拠法令>
・2025年4月、原則全ての住宅・非住宅は省エネ基準適合義務化 
「2022年6月17日に公布された「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律(令和4年法律第69号)」より「遅くとも2030年までに(※住宅・建築物が誘導基準への適合率が8割を超えた時点)2025年に適合義務化された省エネ基準を、ZEH基準の水準に引き上げる」



<ZEH普及目標と実績>

弊社はZEHビルダーとして、2016年よりZEHの普及に励んできました。

北海道におけるZEHには「日射の不十分」「積雪の問題」等、本州とは違う多くの壁があることは事実ですが、「暖房」「給湯」において多くのエネルギーを必要とする北海道では、その分のエネルギーを創りだすことができるZEHは、必要不可欠なものだと私たちは確信し、普及に励んできました。
2017年度から取り組みを始め、活動4年目には、自社目標の施工棟数40%を達成したことで五つ星ビルダーの評価を受け、活動5年目にあたる2020年度には施工棟数の50%(過半数)をZEHとすることを達成しました。

さらなる環境負荷の低減を目指し、2025年度75%までZEHを普及させることを目標に、2022年度は80%をZEHとすることを実現。2023年度はZEHシリーズ合計が74%となり、政府が2030年に目指している『ZEH基準の水準』の住宅達成率は2022年時点ですでに100%となっています。

※弊社のUA値は0.18〜0.3[w/㎡/K]で、2022年度平均は0.22w/㎡k。断熱等性能等級は等級6~7の家に該当します。



※また、取り組みの一環として、2017年度から努力義務とされてきたBELSの取得は2018年度より全棟(100%)となっています。


電気代高騰の今だからおすすめしたい!ZEHこそ、家計を守る要

キクザワのZEHが選ばれるのには理由があります。
それは第一に、デザイン性もすぐれたZEHであるということ。
第二に、一括仕入れや中間流通のカットなどの企業努力により、他社と比べてリーズナブルな価格で太陽光のご提案が可能であること。
第三に、自社施工によって安全面にもしっかり配慮したZEHであるという事です。
 

1:ハイデザイン
性能重視の住宅づくりになると、一般的にはデザインに制限がでて、いわゆる「見た目がイマイチの家」になりがちですが、私たちが目指すのは性能もデザインも二刀流の家づくり。どちらか片方だけを重視し、片方を軽んじるような事なく、「カッコよく、おしゃれな家で、さらにZEHである」という住宅をご提案しています。

2:リーズナブル
上記のように、家を建てる際に性能かデザインかどちらか片方だけの家づくりになってしまう理由は、「家にかけられる予算には限りがあり、意匠分の予算を性能側に回してしまうため制限が出る」ということが大きいためです。しかし、私たちの家づくりは基本的な断熱仕様は太陽光の有無に関わらず変わりません。(UA値:2022年度平均0.21w/㎡ C値:0.23㎠/㎡)
そのため、お客様で検討するのはあくまでも太陽光設備費用分を初期費用として組み込むかどうかのみ。その初期費用も、信頼のおける関連業者から一括仕入れを行う事や、間に中間流通事業者を挟まず仕入れを行う体制を整えて中間マージンをカットし、できる限り導入していただきやすいように努めました。
同じ容量で他社と比較した場合でも、キクザワのソーラーは十分ご納得いただける価格であると自負しています。
さらに、導入コストと発電量についてのシミュレーションもお渡ししておりますので、導入コストが何年程度でペイできるかを事前にご確認いただいた上でゆっくりご検討していただけます。

3:自社施工の安心
キクザワでは、資格(施工ID)が必要な太陽光発電の設置を、社員である大工スタッフが行っています。太陽光発電設備の設置研修を受講し、施工IDを取得。実際の現場を知る大工だからこそ、家本体にも傷がつかないよう気を配りながら、責任を持って丁寧にしっかりと施工することが可能です。
また、板金事業者の協力のもと、雪の荷重にも耐えられる強力な金属製の雪止めを施工することで、落雪災害を防止する体制を整え、万が一の事故が起こらないよう慎重に施工しています。

カッコよく、さらにZEH。まさに性能も、デザインも二刀流の家づくりを実現しています。

 

キクザワZEHにお住いのお客様の声

(※弊社お客様のお声アンケートより抜粋)
「今は電気代自体が値上がりしたので前よりは若干高くなりましたが、入居2年目は年間の光熱費が年間5万円弱で済み、月にならすとわずか4千円弱の負担で済みました。家のデザインも気に入っていますし、光熱費が削減されてアパート住まいの時より楽になり、節電でピリピリせずに過ごせています。子育てでお金がかかるため月々の光熱費負担が少ないのは助かります」
※容量7.8kw『ZEH』北広島 S様
「遊びに来た人皆にカッコイイと言ってもらえる家です。太陽光発電も、シミュレーション以上の効果! このまま発電を続けてくれれば、採算が取れることを実感しています。妻がご近所さん達と光熱費の話になったらしく、うちの安さに驚かれました」
※容量6.2kw『nearlyZEH』恵庭市 N様
「胆振地震でブラックアウトを経験し、万が一の備えが必要であると痛感し、ZEHを希望しました。多雪地域なのでパネルの破損がある可能性がある説明を受け、その上で金物を増やして荷重を分散させる提案をしてもらえました。最終的に導入は自分自身で収支の計算を行って損がない事を確認して決断しましたが、光熱費もどんどん値上がりしていますし、今では本当に導入して良かったと思っています。」
※容量13.65kw『ZEH』岩見沢 K様
「太陽光発電と並行して、室温の設定温度を工夫する、マルチタップの使用するなどの節電に日々励んでいますが、おかげさまで2021~2022年の売電収入が年間30万円になり、自宅で使った分を引くと、13万円のプラスになります。太陽光が稼いでくれる家だと家族で喜んでいます。」
※容量9.98kw、蓄電池5.9kw『ZEH』北広島 N様
「電気自動車を使用しているため、一般的な家庭よりは電気代が高くなると思いますが、室温設定の工夫や薪ストーブを組み合わせ、光熱費値上がりの割には安く使えているんじゃないかなと感じています。太陽光を導入してよかったです。」
※容量12.24kw『ZEH』恵庭市N様
「当初、導入コストを回収できるのかどうかという不安がありましたが、売電は年間を通して20万円近くできていて試算値よりも3万円程多く、今では収支は全く気にならなくなりました。ガス設備も使用することにより、エネルギーの分散ができて万が一にも安心できています。また太陽光の導入は、売電収入による利益以上に、エネルギー問題を自分事として意識できるようになったのがメリットとして大きいです。」
※容量太陽光10.2kw 蓄電池7.04kw 『ZEH』札幌市Y様
「暮らして3ヵ月あまりですが、どこも居心地がよくて想像以上の家になったと思います。太陽光発電はリアルタイムで消費電力が分かるモニターを見て、節電意識も芽生え、ポットでお湯を沸かしたり、ドライヤーを使ったりすると一気に2kWぐらいまで跳ね上がるので、最低限で使うよう心掛けるようになりました。(奥様)」「電力会社から電気を買うという一択から、買わないでも自給できる選択肢が増えたことで、電力会社の電気代の値上げに対するリスク対処ができますし、将来は電気を買わない生活も選択できる可能性があるのはよかったことだと思っています。(ご主人様)」
※容量6.2kw 『nearlyZEH』江別市H様
「吹き抜けがあるのにどこの部屋も温度が大して変わらず、非常に快適で冬場でも半袖短パンで過ごせています。電気代が上がってくると、電気を買わずに発電した分を自宅で使う自家消費の使い方の方がお得になってくるかなと考えて、各家電の使い方も検討していきたいです。売電分が約23万円、自家消費分も考慮すると発電額は27万円程度になっていると思い、初期費用分は7~8年でペイできそうです」
※容量13.65kw『ZEH』恵庭市T様



キクザワのZEHの取り組みと技術が評価され、北海道のZEH推進事業者として、雑誌などのメディアから取材依頼をいただいています。




(株)北海道電力様:「ほくでん スマート電化でカーボンニュートラル!」販促パンフレット 事例掲載(数あるZEHの中から弊社物件が選ばれ、掲載されました)

Replan北海道vol.140 いごこちの科学NEXTハウス vol.037 寒冷地こそ太陽光発電を採用すべき? 前真之先生より専務の菊澤章太郎がインタビューを受けました。

Replan北海道vol.137 ZEHの特集記事「ZEH、ホントのところ」

ほっかいどう住宅フェア2022  10月15日 トークセッション『北海道の理想の住まい』 北海道で高気密高断熱住宅を進める工務店団体 北海道ビルダーズ協会理事として弊社代表の菊澤里志がパネラーとして登壇しました。
(19分30秒頃~ZEHの家づくりについても簡単に紹介しています。)

ZEHの年間施工棟数には限りがあります。
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