今の日本の住宅建築に用いる木材の殆どは、輸入材です。カナダやロシア、ヨーロッパのものが多いと聞きます。確かに国産材より安くて、住宅会社としては導入しやすいのだと思います。
特に枠組壁工法(ツーバイフォー工法)においては、ほぼ100%に近いくらいカナダ産らしいですね。
でも、北海道には、カラ松、トド松、道南杉等豊富な資源があります。
あまり詳しくはありませんが、その殆どはチップ等に加工されていると聞きます。
どうしても地域材(北海道産材)は割高になってしまうため、建築業者は「高いから使わない」製材業者さんも「使われないから製材しない」という感じです。
「鶏が先か、卵が先か」と同じような理屈ですね。
キクザワのツーバイフォー工法では、敢えて柱材のみですが、北海道産トド松を使用しています。本当はすべて北海道産材にしたいのですが、部材が供給されていません。
何故、わざわざ高く付く北海道産材を使用するのか。それは、本当に微かではありますが地域貢献、輸入材よりも寸法精度が高く乾燥率が低いため、後々狂いにくいというメリットがあるからです。
大工さんも扱いやすいと言っています。
なんとか、すべての構造用の木材が北海道産材でまかなわれることを祈っています。