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断熱材の黒ずみって?

2016年10月04日

断熱気密耐震改修工事現場にて。。。
あらためて気密の大切さと断熱材の入れ方の大切さを痛感した次第です。

写真の建物は昭和60年新築の物件です。今回ご縁があり、お客様のお住まいを断熱気密耐震改修をさせて頂くことになりました。大規模な改修ですので、既存の天井と壁は剥がします。

実を言うとこの家は平成3年に増築をしています。
下の写真をご覧下さい。

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左側は平成3年増築した部分、右側が昭和60年に新築した部分です(新築と増築は施工業者さんが違います。キクザワではありません)
グラスウールの入れ方に大きな違いを感じませんでしょうか。

左側はシワが入るほど無理矢理突っ込んでいます。右側は隙間なくきれいに入っています。なんと、古い方がきれいに入れてあります(気密に関しても古い方がきちんと施工してありました)
当時の施工としては、業者さんの凄さがわかります。ものすごくきれいに入っています。

左側の部分に黒ずみがあるのがわかると思います。それらはグラスウールを押し込んだように入っている周辺に存在します。これは何かといいますと、「埃」なのです。よくこの黒ずみは「結露の痕跡」という方がいますが、室内側ですので違います。結露は外壁側で発生するのです。

何故断熱材の中に「埃」が付着しているのか。建物の気密が悪く、隙間から壁の中に向けて室内の空気が漏気して走り回ることによって付着するするのです。ということは、気密が低いため、暖房で一生懸命暖めた空気が壁の中に漏れているということ。つまりいくら暖房してもその空気は逃げていってるという事です。

気密の大切さがわかりますね。

新築した業者さんは、きちんと気密を確保していたということ。万が一壁の中に空気が入ったとしてもグラスウールをきちんと入れているため、空気が走り回ることが出来ず埃が付着しづらい施工をしていたということです。
当時このようなきちんとした施工をしている会社は殆どなかったのですが、しっかりと設計も施工も理論通り施工していた会社だったかということですね。

今の時代でも、グラスウールを左側の写真のようにぐちゃぐちゃと押し込むように入れる会社はいっぱい存在します。

これから住宅を新築・増改築される方は、外観内観のセンスや価格だけにとらわれずに、施工現場を必ず見てから、検討して頂きたいですね。

【性能の良い断熱材を使用しているから暖かい】というのは大きな間違い。それは超高気密とセットになってはじめて効果を発揮するのです

■シワの廻りや木材の廻りをきちんと密実に入れていないため空気が走り、その廻りに埃が付着している
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■当時としてはきれいに入れているため、写真ではわからないが気密もしっかりしていたため、埃が付着していない
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