2016年はイタリア、ニュージーランド・バヌアツ等の南太平洋、アルゼンチン沖の西大西洋、インドネシアのインド洋、サイパン島近くの北マリアナ諸島、ロシアのカムチャッカ地方等、世界中でマグニチュード7.0クラスの巨大地震がいくつも発生し、日本においても熊本地震、鳥取県中部地震、福島県沖地震と三つの巨大地震に見舞われ、いつどこで巨大地震が起きてもおかしくないと言われています。命を守る「住まい」に仕事として携わっていることに身が引き締まる思いです。
また、2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠組みとなる「パリ協定」においては、遅れていた日本も11月にようやく批准しましたが、2030年までに2013年比温室効果ガスを26%削減という参加国の中で一番厳しい条件を呑むこととなりました。この条件は産業界で発生させている温室効果ガスを削減するだけでは全く足りず、住宅という民生の業界でも大きく削減が必要となります。
これらの背景の中、地震や地球温暖化など激動の地球を守るために、そして人間が生きていく上での安心安全を担保するために、住宅業界としては更なる高みを目指していかなければなりません。しかし、その為の高い意識を持っている住宅会社がほんの一握りしかいないことや、意識の低い業者が多い業界への憤りや寂しさ、そして情けなさを感じた年でもありました。
2017年のキクザワは更なる高みを目指し、耐震性が高く安心して住まう事ができる長期優良住宅、地球に優しくエコロジーであり、お財布にやさしいエコノミーな住宅づくりを地域リーダーとしてより進化させ、企業寿命の短い業界の中で、永遠に存続できる企業体質、経営基盤を築いていきたいと考えております。
また、近年AI技術がどんどん進化していますが、この業界はより人間味のあるコミュニケーションが大切と考えております。今まで以上により一層OB施主様、新規のお客様及び社内のスタッフ同士のソフト的な関係を進化させていきたいと考えております。
2016年に感謝し、迎える2017年は社員一同、「住まいはお客様と共に創るもの」という社是のもと、奮励努力してまいりますので、本年もよろしくお願い申し上げます。
株式会社キクザワ 代表取締役 菊澤里志