1. HOME
  2. キクザワブログ

キクザワについて

ご挨拶会社概要社屋案内スタッフ紹介キクザワブログ

7/10(日)第21回 お客様謝恩親睦パーティーを開催します

2016年06月21日

今年もこの季節がやってまいりました。
7/10(日)11:30より、いつもの場所で 第21回 お客様謝恩親睦パーティー(通称OB会)を開催致します。
順次お客様には、ご案内を発送しております。なるべくお早めの返信をお願いします。スタッフ一同、皆さんとお会いできる事を楽しみにしております。

昨年は炎天下の中、800余名のお客様に来場頂き、とても有意義な時間を過ごしました。
今年も、より一層楽しんで頂けるよう、企画しております。
今まで、参加頂けなかったお客様も是非ご参加下さい。

DSCN1002
会場全景です

CIMG0003
フワフワタヌレンジャーも待機中

CIMG0104
餅撒きお菓子撒き

DSC03236
お菓子とお餅が宙に舞っています

CIMG0122
私のところにとんでくるかなぁ

DSCN0830
子供縁日コーナー

IMG_0929
塗り壁体験

IMG_0993
大工さんと一緒に日曜大工

IMG_0933
スイカの早食い大会

IMG_0973
200匹のニジマスつかみ取り

DSCN2112
大ビンゴ大会

DSCN1127
当たったよ

DSCN2068
抽選会で、巨大牛肉ゲット!!

今年は、益々バージョンアップしますよ~

家を建てるなら自社大工!!

2016年06月13日

家を建てる際に、現場での一番の要は大工さんですよね~(工場で作ってトレーラーで持ってきて、クレーンで吊って、どーんどーんってできていく家は別ですが。。。)

ちょっと話は飛びますが、過去に室蘭工業大学の鎌田紀彦名誉教授が、「住まいは科学だ」という名言を残されています。
まさにその通りで、家を設計する過程、建てていく課程、そして完成してから住まいの中で起こるいろいろな現象は、科学と数学で証明出来ると言っても過言ではないと思います。

だから家を建てる要の大工さんはすごいんです。手をかける大工さん自身が、数学も科学も理解してこそ良い住まいができるのです。
綺麗なディティールは数学の塊。断熱気密換気は科学の塊。それらを理解していない大工さんが家づくりをすると、何かあったときに対応しきれないんですね。

工務店には必ず大工さんがいると思っていませんか?
そうでもないんですね。工務店として、大工さんを自社の社員として雇用している会社もありますが、外注さんとして依頼している場合もあるんです。

自社大工の場合は、当然社員ですから、厚生年金や健康保険も加入しています。退職金制度にも加入しています。その他の福利厚生も充実しています。ある意味、サラリーマン大工さん。

キクザワの大工さんは自社大工です。何故そうするのか。。。
大工さんは社員となることで、外注の大工さんと違って、現在も将来も会社に守られているという意識が出てくるんですね。
そうすると、会社の方針に大工さんも足並みを揃えるようになるんです。

そこで文頭に書いた「数学と科学」が出てきます。キクザワの大工さんには、BIS(ビルディングインシュレーションスペシャリスト)若しくは省エネルギー技術施工技術者の資格を取得してもらいました。これは、施工する人自身が断熱気密換気等の理論を理解していないと、いざというときに対応出来ないのです。

更に自社大工のメリットとして、愛社精神が出てきて手間賃で左右されるような仕事をしないということ。不可解なことや納得できないことには、きちんと意見を持つようになるし、設計者が指示した方法よりも職人なりの考えに従った方が良い事もあるんです。

そこには、外注さんとは違った意識が大工さんに芽生え、お客様の為の家づくりが始まるのです。

自社大工を抱えるということは、会社としては経費もかさばるので、会社の経費面では大変です。
でも、それ以上のメリットが、会社はもとより、お客様にも多大にあるんですね。
会社が目先だけをみているのであれば、外注さんでも問題無いでしょうが、会社の将来、お客様の将来を見据えると、やっぱり自社大工かなぁ。。。

自分は文章が苦手なので、とりとめのない、読みづらくてあまりおもしろくない硬い話しかできませんが、つまらないときはスタッフブログ「はれときどきキクザワ」をご覧ください。
キクザワのスーパー新人 佐久間ちなが書いています。
吸い込まれるように、すらすらと読んでしまいますよ。ぜひぜひ。

アース21 道央道南地区 情報交換会

2016年06月12日

6/10 アース21道央道南地区の情報交換会と言う名の元での懇親会に出席してきました。
一年に数回、道央・道南・道北・道東の各地区でその地域の特色を生かした地域例会が行われます。

テーマは何って決まっているわけじゃないけど、それぞれの地域で頑張っています。

今回は、ZEH(ゼロエネルギーハウス)を主体とした各社の取り組みや、悩み事相談等。。。
とっても有意義な情報交換会でした。

2016-06-12 08.05.37

ま、後半になるとみなさんお酒が回ってきて、仕事の話どころではなくなってきましたが(汗!!)
写真を撮るのを忘れていたので、仲間のFACEBOOKより写真を頂戴しています。

会場は、北大の近くの「博多ぶあいそ別邸」というお店。メインは「鍋」と聞いて、この時期に鍋?!<「マジか!!」って思っておりました。あまり鍋が好きじゃないので。。。 ところが、ここのホルモン鍋は絶品!! 私自身、元々あまりお酒を飲まないので、食事が何よりの楽しみ。 2016-06-12 08.04.48

人の分まで食べて、お腹いっぱいになって、ほぼ動けない状態になり、二次会に出席もせず、まじめに帰宅。

翌朝、体重を測ると、1.5kgも太ってる。ただでさえ、最近はダイエットのリバウンドで体重が戻りつつあるのに。心を入れ替えて、またプチダイエットしようかなと思います。

社長の健康は、会社の健康でもあるし、会社が健康であれば、創る住まいも「良い家」になるということで、頑張ります。

断熱材の性能の違い②(石油系)

2016年06月05日

久しぶりの書き込みです。別にさぼっていたわけではなく、書きたい、書かなければ等と思いながら、忙しさにかまけておりました。

前回は繊維系の断熱材についていろいろと書きましたが、今回は石油系(ボード系)の断熱材について書き込みたいと思います。

かっこでボード系と書いていますが、石油系の断熱材は繊維系の布団状のものとは違い、成形された板状のものとなるのが殆どですので、ボード系と呼んだりします。

石油系の断熱材には、材質によって押出法ポリスチレン系(XPS)・ビーズ法ポリスチレン系(EPS)・ウレタン系・フェノール系と分けられます。材質によってそれぞれの特徴がありますが、今回はあまりにも長くなってしまうので、石油系という括りで、書き込みます。

石油系を採用するメリットですが、
①ボード状になっているため、外断熱や付加断熱などの施工がしやすい。
②繊維系と比べると熱伝導率が良い傾向にあるため、同じ性能を出すのであれば薄くて済む
③特にポリスチレン系は水に強いというかほぼ吸水性がない(つまり土中や濡れた環境でも性能を発揮できる)

デメリットは、
①炎の中では、爆発的に燃える。つまり火元がある限り非常に燃えやすい。しかし、燃えていても火元が無くなると、自己消化性という性質のため、瞬時に消火する。
②繊維系と違い硬いので、軸間充填には向かない。
③解体後、再利用ができない
④コストが高い(但し、施工部位によっては断熱材コストが高くても施工コストで吸収できる場合もある)

こんな感じです。前回の繊維系のメリットデメリットをあわせてご覧頂くとわかりますが、ほぼ反対の性質があるんですね。

断熱材メーカーによって、若干の差異はありますが、性能差(熱伝導率λ値)は、以下の通りです。

押出法ポリスチレン(XPS) 0.028
ビーズ法ポリスチレン(EPS) 0.034
ウレタン系 0.021~0.023
フェノール系 0.019~0.020 

つまりフェノール系の断熱材が一番単位厚みあたりの性能が高いという事ができます。
因みにフェノール系で50mm厚の断熱材を使用するとした場合、同じ性能(同じ熱抵抗値)を出すためには、XPSで73mm、EPSで89mm、ウレタン系で58mm必要となります。

じゃあ、一概にフェノール系を使用すればすべて良しとはならないんですね。
コストもそれなりに高くなってしまいますし、必要とする断熱性能や施工する際の下地材の厚みとの関係等によって、使用する種類が変わってくるのです。

石油系・繊維系だけの分類に限らず、その系統の中でもそれぞれ様々な特徴があります。完璧なものなんてないんですよね。

使用する断熱材の種類で断熱性能は決まりません。家全体では外皮平均熱貫流率(UA値)や熱損失係数(Q値)で家全体の断熱性能が決まりますし、部位ごとでは(基礎・壁・天井・屋根等)熱抵抗値(R値)が重要になってきます。

熱伝導率(λ値)が良くても、断熱材の厚みが薄ければ、熱抵抗値(R値)が下がり、意味のないものになってしまいます。

あと、最後に言いたいのは、どんなに性能の良い断熱材を厚く使用しても、施工する大工さんがきちんと丁寧に施工しなければ、無用の長物となってしまうということです。

如何に企業の考え方や理論、担当者が素晴らしくても、実際に手を施す大工さんがきちんとしていないと、きちんとした性能が出ないということなんですね。大工さんはすごいし、家のかなめなんです。

「大工さんはすごいし、家のかなめなんだ」ということで、次回は「家を創る大工さん」について書いていきたいと思います。

断熱材の性能の違い①(繊維系)

2016年05月22日

断熱材っていろんな種類があるんですよね。
大きく分けて、繊維系と石油系(ボード系)があります。
繊維系には、グラスウール(以下GW)やロックウール(以下RW)が主に市場に出回っています。他には木質繊維や羊毛ウールというものもありますが、あまりメジャーではありません。

今回は繊維系についてコメントしたいと思います。

繊維系のGWやRWを採用するにあたってのメリットは、
①火に強い(火災によって性能が劣化しないということではありません)
②軸間に充填する場合、施工しやすい。
③解体した際、再利用ができる。
④コストが低い(施工部位によっては断熱材コストが低くても、施工コストがかかる場合もあります)
⑤経年変化による性能劣化が少ない

逆にデメリットは、
①柔らかい素材なので、変形させて施工する事ができるが、その場合性能が充分に発揮されない為、施工職人の技能や意識によって、実際の性能に極めて大きな差が出てしまう。
②ボード系の断熱材と比較すると、熱伝導率が悪いため、ボード系と同じ性能を求めるには、厚みを多く必要とする
③水に弱いため、施工中に濡れてしまうと、性能が著しく劣化する。

メリットデメリットはこんなところでしょうか。

一番メジャーなのはGWですが、同じ厚みであってもすべて同じ性能とは限りません。
グラスウールにもいろんなタイプがあり、普通の性能、高性能なタイプと様々です。
その違いは何で見分けるのか。。。「熱伝導率(以下 λ値 ラムダと読みます)」で見分けるのです。
ごく一般的に使用されているタイプですと、λ値は0.038。弊社で使用している高性能タイプですとλ値0.035となります。λ値は単位厚みあたりの性能ですから、同じ厚みであれば、小さい方が性能が良いという事になります。しかし、厚みが変わると比較できなくなりますよね。そこで断熱材の全体の性能を表現するために、「熱抵抗値(以下 R値)」という指標があります。R値は厚さ(d)をλ値で割ったものとなります。R値は数字が大きいほど性能が良いという事になります。
例を以下に挙げます。

・λ値0.038のGW
 90mmのR値は、0.09/0.038≒2.4
 140mmのR値は、0.14/0.038≒3.7
・λ値0.035のGW
 90mmのR値は、0.09/0.035≒2.6
 140mmのR値は、0.14/0.035=4.0

となります。同じ140mmを採用しても、λ値0.038と0.035では約10%の性能差が出てしまうのです。

先にも述べましたが、キクザワで使用しているのは、受注生産品であるλ値0.035の方です(当然、高価ですが。。。)
キクザワの標準仕様である壁230mm断熱は、90mm+140mmですので、R値2.6+4.0=6.6という性能となります。280mm断熱の場合は140mmが2層となるので、R値4.0+4.0=8.0です。

同じ断熱厚さでも、λ値0.038を使用すると、R値2.4+3.7=6.1となり、280mm断熱の場合は、R値3.7+3.7=7.4です。

性能差は一目瞭然ですよね。
これから住宅を検討される方、ただいま検討中の方は、必ず住宅会社の担当の方に、使用する断熱材のR値を確認して下さいね。

ちょっとめんどくさい話でしたが、重要なことです。

次回は、ボード状断熱材について書きたいと思います。

グラスウールの性能差