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キクザワの家づくり

家づくりの前に工法・性能デザイン・素材家づくりのステップ家づくりの体制 | 住まいづくりの現場から360°ツアーZEH

高気密

 現在新築されている住宅は皆、高気密であること表記しています。高気密でなければ冷暖房のエネルギーが必要以上に外に逃げてしまうため、必須条件なのです。ところがカタログ等で高気密を謳っていても、実際の施工が伴わない住宅がたくさんつくられています。なぜなら、「高気密住宅」を証明する事が義務化されておらず、お客様には真偽がわからないからなのです。気密性能は、いくら住宅会社が高気密住宅だと謳っていても「気密試験」を行わない限り、絶対に証明する事ができません。
キクザワではそのような住宅をつくらないようにするために、全棟、「気密試験」を行い性能を証明しております。気密性能の指標である隙間相当面積【C値】は、全棟0.5[㎠/㎡]以下を保証いたします。
(北方型住宅基準における隙間相当面積【C値】最低基準は2.0[㎠/㎡]以下。 キクザワの住宅は、2018年度平均C値0.25㎤/㎡(max:0.4 min:0.14) 2019年度平均C値0.26㎤/㎡(max:0.34 min:0.17))2022年平均値は0.23[㎠/㎡]です。)

高気密左/気密試験状況:すべての物件で気密試験を行い、お客様に性能を証明しています。
因みに写真の物件のC値は、0.25[㎠/㎡]です。
右/気密施工状況:0.2㎜厚の気密シートを貼り巡らせ、ジョイント部分や換気口部分はテーピング処理を施しています。

高断熱

 キクザワには地域NO.1クラスの断熱性能を実現する技術的ノウハウがあります。基礎外側断熱はビーズ法ポリスチレンフォーム120㎜、土間下は同60㎜、壁は、高性能グラスウールを230㎜もしくは280㎜又はそれ以上、天井は蓄熱性能の高いロックウールブローイング25k/㎥を500㎜という贅沢な仕様です。
ちなみに一般的に使用されている高性能グラスウールは熱伝導率0.038[w/㎡/K]です。弊社が使用している超高断熱グラスウールは受注生産品であり、熱伝導率は0.035[w/㎡/K]で、より高性能と言えます。
断熱性能の指標である外皮平均熱貫流率【UA値】は平成25年省エネルギー基準値の0.46[w/㎡/K]という性能をはるかに上回る0.18〜0.3[w/㎡/K]を実現しています(建物の形状によって異なります※2022年度平均0.21)。北海道の住まいは、冬暖かく燃費が良いのは当たり前です。注目頂きたいのは、高断熱化を実現することによって、夏が涼しく快適に過ごすことができるということです。
ただ、グラスウールは厚ければ良いとか、熱伝導率が小さければ良いというものではありません。いくら厚くて性能の良いものを使用していても、充填方法が雑であれば実際の性能は大きく下回ってしまいます。キクザワは大工職人を社員化することによって、ほぼ完璧とまで言われる充填をしています。更にその精度を証明するために、サーモカメラでの撮影も行います。抜き打ちでいつ工事中現場をご覧頂いても、絶対的な自信があります。

高断熱いつ誰が見ても、完璧と言われるほど丁寧な断熱材の施工状況。 左上/軸間のグラスウール充填状況 右上/コンセント周りも隙間やよれ、たわみがありません 左下/付加断熱のグラスウール充填状況 右下/サーモカメラにより精度を証明
高断熱住宅性能値について

ZEH

「ZEH(ゼッチ)」とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称です。 家で使用される『冷房』『暖房』『給湯』『照明』『換気』などに必要なエネルギーを太陽光発電等で創り、「エネルギー収支を概ねゼロ以下にする家」という意味になります。家全体の断熱性や設備の効率化を高めることで、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしを実現し、「創エネ」をプラスすることで、暮らしのエネルギー収支「ゼロ」を目指す住まいです。
経済性に優れ、快適であり、災害時にも安心できるほか、個人で行える地球温暖化防止対策となります。
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻前真之准教授のアース21研修(2023.04.19)でもZEHへの取り組みが光熱費に大きく影響を与えることが語られました。
「電気代を間違いなく安くできる確立された技術は3つだけ!」
1:熱と空気の勝手な出入りを減らす『断熱・気密』
2:少ない電気で熱・光をまかなう『高効率設備』
3:住宅で唯一現実的な再エネ『太陽光発電』

くわしくはZEH(ゼッチ)専用ページに記述しております。専用ページをご確認ください。

計画換気

 基本として経済的で健康的な第3種排気型換気システムを採用しています。室内の空気の流れとシステムの圧損抵抗を考慮して、一人あたり約30㎥/hかつ換気回数0.5回/hの計算で本当の計画換気を行います。お客様のご要望によっては、床下給気方式の第3種排気型換気や顕熱型第1種熱交換換気も施工しています。
換気システムは高価な設備であり、住宅には必須の設備でもあります。しかしそんな高価な設備も隙間相当面積【C値】が1.0[㎠/㎡]を越えるとほとんど機能しません。特に、より高価な第1種熱交換換気の場合は、0.50[㎠/㎡]を超えてしまうと無用の長物となってしまいます。住宅会社には気密試験を行ってもらい、必ず0.50[㎠/㎡]以下を保証してもらいましょう。


計画換気左/床下給気方式における、外部給気口 右/床下吸気口:建物ごとに最適な位置を決めることにより、部屋への直接的な冷気感が減ります

全室暖房

 高性能住宅の基本は全室暖房。家中どこへ行っても、ほとんど温度差がありません。超高気密のため、吹抜を作っても1階の床と2階の天井の温度差は、2℃以下を保証いたします(気密性能の低い住宅の場合、約10℃もの温度差が生じます)。
最近流行のエアコン1台や薪ストーブのみでも充分に暖かいですが、どうしても部屋間の温度差が発生し、快適感が劣ります。キクザワでは、エアコン1台や薪ストーブを採用しても他の暖房方式も導入します。

左側奥が薪ストーブ、基礎断熱空間を利用し窓面の床下に温水式暖房も併用している

耐震性

 全棟長期優良住宅ですので全棟構造計算を行い、耐震等級3を実現しています。(※近年では耐震等級3を希望されるお客様が多い背景を踏まえ、標準仕様を耐震等級3としました) ツーバイフォー工法、在来工法にかかわらず、床、壁、屋根すべてに構造用合板を張りめぐらせ、地震力に対して極めて強力な剛性を持たせております。すべての合板を留める釘は、コモンネイルを使用し外周廻り100㎜ピッチ、内側においては200㎜ピッチで固定し、更に帯金物で補強しています。基礎の鉄筋、基礎の幅、土台の寸法、アンカーボルトの本数、梁の大きさなど規定されている基準以上の数値を満たしており、鉄骨系プレハブ住宅にも優るとも劣らない耐震性能を実現しております。

耐震性構造用合板を貼り巡らせ、耐震等級2及び3を実現 耐震性 帯金物で補強

耐火性

 ツーバイフォー工法においては、厚さ12.5㎜の耐火性能の高い石膏ボードを床・壁・天井に張りめぐらせ、壁の中、1階と2階の間にはファイヤーストップ材を入れ、極めて高い耐火性を実現しています。
(※オプションで省令耐火構造へのグレードアップも対応可能。火災保険が割安になるため、ランニングコストを抑えたい方にはお勧めです)
耐火性12.5㎜の石膏ボードにより、万が一の火災の備えとしても安心。ジョイントは100㎜ピッチで固定し、構造耐力を高めている

地材地消

 市場に出回っているツーバイフォー工法の木材は、99%が輸入材です。輸入材の場合、含水率が19%程度あり、家が完成して2年位経つと12%程度まで下がります。つまり乾燥して木が痩せてしまうのです。結果としてどのようなことが起きるのか…構造強度は全く問題無いのですが、乾燥によって木材がねじれたり、仕上げ材にヒビが入ったりする可能性が高くなります。キクザワではその可能性を少しでも小さくするために、柱材には、高価ですが含水率が15%まで下げた寸法精度の高い、国産材を一部に採用しています。
他にも、木質外壁材は道南森町のスギ材や下川町のカラマツ、床合板には北海道産の針葉樹林合板など、フローリングや造作材も可能な限り北海道産材を使用しています。 2022年より、北海道木材産業協同組合連合会(道木連)の「北の木の家」推進事業者としても登録され、微力ではありますが、北海道経済に貢献でき省CO2となれば良いと考えています。

地材地消左/含水率が低く、寸法精度の高い道産とどまつを使用し、可能な限り後々の狂いを少なくしている 右/外壁(1階部分)に下川町道産カラマツを使用 地材地消 外壁に森町の道南杉を使用

耐久性

 上記の内容を理想型に近い状態で設計監理、施工管理、実施施工することにより、キクザワの長期優良住宅が実現します。
家というものはご自身のお金で建て、維持管理していかなければならないのですから、自分の家の性能を知っておくべきでしょう。
車を購入する際、趣味性の高い車以外、燃費はどうでも良いと思って契約する人は、ほとんどいないはずです。必ず1L当たり何km走るかはカタログ上で確認するはずです。また、趣味性の高い車を買う人は何馬力のエンジンなのかを確認します。住宅も同じことなのです。自身が建てる住宅の気密性能や断熱性能を数値で知っておくことが必須だと考えます。裏を返せば、住宅会社にはそれらを表記し、証明する義務があると思います。

耐久性

家づくりのノウハウはYouTubeでも詳しく解説しています。