1. HOME
  2. 邸別事例YOURSTORY
  3. 2024年7月竣工 札幌市南区T様
   
十分に検討を重ね作り上げた、これからを共に歩む平屋。
一棟の家が完成するまでには,そのお客さまだけの物語があります。
「家づくりの過程の中で悩んだこと、心配だったこと、嬉しかったこと、よかったこと… 実際に家を建てて住んでいる方の物語は、見えない誰かの参考になるはず。」―こんな思いから、実際にキクザワで家を建てたお客様のおうちを訪問させてだき、お客さまだけの家作りのストーリーをじっくりと伺うこの企画!
今回インタビューさせていただいたのは、札幌市南区の豊かな自然の中、ご夫婦での終の棲家となる平屋を立てられたT様邸です。
ご家族の家づくり、お店づくりに込められた思いとはどんなものだったのでしょうか?
<住宅概要>
家族構成  ご主人様(60代)
       奥様  (60代) 
施工場所  札幌市南区
施工年月日 2024年3月~2024年7月
施工期間  約4か月


転勤が多い生活の中、いつかは終の棲家が欲しいと思っていました
―今日はありがとうございます。それでは早速ですが、どうして家を建てようと思ったかというところからお聞きしても良いでしょうか? 
T様は、本州から資料請求をいただきましたよね。移住でしょうか?


ご主人「生まれはお互いに北海道なんですよ。そして、この土地の隣に家内の実家があるんです」

―土地自体は元々お持ちだったところなんですね。

奥様「そうです、母が持っていた土地になります。」


ご主人「実は、以前札幌で一度家を買った事があったんですが、住んでから約二年で東京へ転勤が決まったんです。しばらく人に貸していたんですが、帰れる目途が立たなくなったこともあり、その後の維持管理の面を考慮して売買を考え、その時住まれていた方にそのまま買ってもらったという事がありました。
さらに、その札幌の一戸建ての家の購入前…結婚したて時期に中古マンションを買ったんですが、これも買って数か月で旭川に転勤が決まってほとんど住めず…。
その後、旭川から札幌へ戻ってきて、少しの期間子育てしながら住んだんですが、やっぱり子供を育てるならマンションではなく一戸建ての方が何かと環境的に育てやすいと思い、思い切って戸建てを買ったんです。ところがそこを買った矢先に東京にまた転勤になってしまった。という感じだったんです(笑)。
こんな経験から、つくづく家には縁がないなと思っていましたね(笑)」

―購入を決めたら転勤、次に決めたら、また転勤というような形だったのですね。


ご主人「そうなんです。東京には結局16年住んで、上司からも『そろそろ東京で家を買ったら?』と言われていたんですが、どこかで『また転勤じゃないか…』という不安が頭をかすめ、会社勤めのうちは新たに家を購入することをあきらめていました。 それでちょうど今年、私の定年退職が控えていたので、そのタイミングで、北海道へ戻って家を建てようと思ったんです。」

奥様「もう二度と引越ししたくないと思って、ここに永住すると。」

 
―転勤生活が長いからこそ、一か所に落ち着ける環境が恋しくなりますね。 東京のマンション暮らしは大変というイメージがあるのですが、実際にはどうだったのでしょうか?


ご主人「暮らしそのものよりも、やっぱり通勤が大変でしたね。東京の後は名古屋に転勤になって、その後札幌に転勤になって、3年過ごした後、また東京に転勤が決まって神奈川に住んでいたんですよ。
ご担当の菊澤専務さんには打ち合わせで神奈川まで何度も足を運んでいただきましたね。感謝しています。」

―すごい移動歴ですね! …ということは、整理すると、札幌、旭川、札幌、東京、名古屋、札幌、神奈川で、札幌に戻られたということですね!すごいです。
一緒についていく奥様も、慣れるのはなかなか大変だったんじゃないでしょうか?


奥様「住めば都で、その土地その土地で良い所がたくさんあるんですよね。美味しいものもたくさんありますし。色々な場所を見て回る事が出来ました。
でも、やっぱり引っ越し作業は年齢を重ねるにつれ大変になるのと、身体がその土地の気候に慣れるのに時間がかかるという事は感じていましたし、いつかは『終の棲家』と思っていました」

自分たちのこれからを考え、暮らしやすい平屋を選択しました
―戸建てを選んだ理由はどういったところでしょう?


ご主人「もう落ち着きたいという事もありましたね。若ければ賃貸という選択肢もあったんですが、やっぱりこれからの余生を考えると暮らしやすい持ち家があって、という方が過ごしやすいなと思ったんですよ。」


奥様「退職に伴って移住と考えた時、マンションや賃貸も検討したんですけど、マンションは修繕積立も年々上がっていく一方ということで悩みまして、管理費も駐車場代も考えるとやっぱり戸建ての方が自分達には良さそうだと思いました。それとこの地域は、まだ自然が豊かなので私たちにとっては住みやすいと考えました。」

―修繕費の積み立ても相当高いと聞きますもんね。でもお隣に娘さんのおうちが建って、お母様にとっても安心でしたね。 キクザワを見つけたキッカケを教えてもらえますか?


ご主人「最初は、大手ハウスメーカー数社のモデルハウスへ話を聞きに行ったんです。全国規模で展開している大手だったので、神奈川の展示場へ行きました。それで話を聞いて、見積もりをもらってきたんですけど…。価格的なことを含め、間取や設備の自由度みたいなものをお聞きすると、これはこうじゃなきゃダメ、この設備はココのメーカーじゃなきゃダメっていう制約が多すぎて、ちょっとしっくりこなかったんです。
そして、建築場所が北海道だからなのか『親身になってくれない』という印象を感じてしまったんですね。話を聞いてうちに帰ってきて、二人で『うーん…』と悩んでしまったりして。
それで、理想の家づくりをしてくれそうなところはどこかと調べ始め、地元の工務店についても検討しはじめました。」

奥様「一番最初に札幌で家を買ったお話をしたんですが、実はそこがすごく結露してしまって大変だったんですよね。なので、高気密高断熱のおうちに住みたいなっていうのが大前提であったんです。
北海道で高気密高断熱と主人が調べてくれた中にキクザワさんがあったんですよ。性能的にはダントツでしたね。」

―ありがとうございます。北海道の高気密高断熱の工務店、と調べてキクザワの名前を見つけて下さったのですね。


ご主人「北海道のハウスメーカーや工務店を調べていく中で、各項目で比較表を作ってみようと、性能値などを一覧表にして整理してみたことがあったんですよね。」

―えっ!すごい!! 私が見てみたいくらいです、そのデータ(笑)!

工務店を調べて問い合わせする中で、熱心に考えてくれたキクザワに軸足を置くことに。
ご主人「その作業の中で、ここは調べてもデータが掲載されてないためにわからないという内容も結構あったので、実際にその会社へ電話しながら整理をしていったんです。
その中で、菊澤専務さんともお電話でお話しさせていただきました。
ところが北海道の家づくりの会社さん数社に話を聞いていくという作業は、オンラインでもメールや電話でも、北海道と本州という距離感からなかなか得られる情報って言うのはすごく少ないと感じていたんです。


そんな中で菊澤専務さんにも、自分の不安に思っている事や、家づくりでやりたいことを伝えました。その時のメールがとても分かりやすく、長文で丁寧で、とても長かったんですね。熱心に返事をくれたというか。それだけ真剣に考えてくれるんだったら、ということで、キクザワさんに軸足を置いて考えることにしました。
比較表は継続して作っていたんですが、その一覧を見ても他社さんと比較して安心できて、ここだったら、自分の理想とする家が建てられるんじゃないかという事でキクザワさんと話を進めていきました。」

―ありがとうございます。
家づくりを何社も検討しながら、私たちについても調べて、熱心な様子で決めて下さったという事だったんですね。

ご主人「これは余談になるかもしれませんが、最初に資料請求をした時に自筆のお手紙付きでカタログをいただいて、それがとても嬉しかったなと思います。
小さな事ですが、すごく親身になってくれるんだろうな、という印象を受けましたね。あたりまえですが社長をはじめ、専務がいて、現場や技術の方がいて、経理の方がいて…と社内に色々な方がいて、会社というよりは、アットホームでみんな家づくりが好きな人達が集まり、品質の良いものを提供して、社会貢献していこうっていう考え方であるように私には思えたんですよね。
あと新人さん達が建築士の資格をとったというトピックがホームページで紹介されていて感じたんですが、社員の人材育成にもきちんと時間を割いて力を入れ、またその様な環境づくりをされているすばらしい会社であると感銘を受けました。」

―嬉しいお言葉をありがとうございます。私含め、みんな聞いたらとても喜ぶと思います。
奥様としては、ご心配に思われたことはなかったでしょうか?


奥様「ホームページやインスタグラムを見ていて、私たちが求めているような家づくりをしている会社だなと思っていました。話を進めていく中で、やっぱり、実際に一度、建てた家を見てみたいねという話になり、モデルハウスの公開時期に、見学のために北海道に来たことがありました。
吹抜けのある素敵なおうちで、やっぱり室内に木をたくさん使っていらっしゃって、とっても素敵だなと思いました。」

―奥様は木を使った家づくりがお好きだったのですね。ありがとうございます。


年間20棟と限定されているため、施工品質に安心できると思えました
―最終的にキクザワと決めるまでに考えたことが他にあれば、聞かせていただけますか?


ご主人「「大手ハウスメーカーさんで話をしていた時、神奈川にも展示場がある全国規模のところへ二、三度話を聞きに行ったんですが、話をしているのは北海道の気候について知らない方ばかりだったので、実際の雪の状況が気になり、『大丈夫ですか?』と聞いても『大丈夫ですよ』とは返ってくるんですが…果たして、本当に大丈夫なのか私自身不安はあったんですよ。」


比較表を作っていく中で気づいたことでもありますが、他社さんの一部では拡大路線というか、建設棟数をどんどん増やすことに重きを置いていますよね。北海道から道外へ進出されている会社さんもありました。でも、建設棟数が増えていく中で一番重要になってくるのは、『設計通りの家を建てられるかどうか』という施工品質だと思ったんです。机上では『こんな家が建ちます、あんな家が建ちます』と言えると思いますが、実際のところはどうだろう?と不安になる部分はありました。
その点に関してキクザワさんの場合は、建設棟数が年間20棟程度と抑えられていることや、自社大工施工により現場施工管理がしっかりしていて、図面に書いてあるものがしっかり実現できる会社だと思ったんです。
企業として、どんどん事業規模を拡大していくという理念ではなく、建設棟数を決めて、その中でしっかりと仕事をしていくという体制が、私の中では、施工品質に関して安心できるな。と思えた点ですね。」


―家づくりでこだわった点があれば教えていただけますか?


ご主人「間取の通路幅についての相談から…発展して、少し標準仕様と変えてもらいました。例えばこのリビングから寝室に行く通路なんですが、90センチ幅だと狭いけどそこから45センチ広げるとちょっと広すぎるんですよ。なので相談して、柱同士の距離を、希望の寸法にしていただきました。いつもの寸法ではないので、大工さんも大変だったと思います。」

―ご主人は自分で綺麗に3Dも作成されていましたね。元々建築に携わられていたんでしょうか?


ご主人「いえ、家の事に関しては全くの素人でしたから、ネットやYouTubeなどで一つずつ調べて、徐々にわかっていったのと、専務さんからも色々な専門的なことを教えてもらいました。
専務さんと最初にお会いしたのが2年前位かな。その時から2年間どんな家を建てるのかずっと考えていたんですよ。毎日仕事から帰ってきて、間取作成や3Dでイメージを膨らませていました。
この3Dソフトは、だれでも簡単に扱えるもので建材メーカーさんの素材をホームページからダウンロードすれば実際の色味で描かれるような仕組みなんです。クロスや外壁の色もそのまま反映できるので、かなりリアルでイメージしやすく感じます」

―趣味で作ったとは思えない位の、お仕事にできそうなくらいの精度ですよね!! 家づくりを本当に楽しみにして下さって…!すごいです。

夫婦共通の趣味を楽しむ防音室は、映画鑑賞も叶える快適な空間に。
―あと、こちらの趣味室がすごく特徴的でこだわりポイントなのかなと思ったんですが、お二人とも楽器をされるんですね。
今でも演奏会に出られたりすることはあるんでしょうか?


奥様「昔一緒にバンド活動をしていました。今はもう、二人でどこかに出演するということはないですけれど、息子が家に帰ってきた時には一緒にギター、キーボードなどで、いっしょに遊んだりすることがありましたね。
今回、趣味室は防音の造作扉も付けていただきました。

簡易的な防音室なので、全く聞こえない、という訳ではないのですが、それでも、かなり静かに抑えられていると思います。
ここの周りが静かな住宅街なので、音の迷惑をかけないようにと思ったんですね。
外からも何度か試しに聞いてみましたが、おそらくほとんど聞こえないかな?と思っています。
ただ、音楽がロック調のため演奏をしていると気持ちが入ってどんどん音を大きくしてしまうので、気を付けてねと言いつつですが(笑)」

―わかります~!ロックは気持ちも乗るから演奏に力が入ってきますもんね!


奥様「雨がザーっと降った時でも、外の音についてもほとんど聞こえないので、恐らくは大丈夫なんじゃないかなーと思っています。やっぱり高気密高断熱なので、そのあたりの音についても安心ですよね。」

 
―こちらのお部屋はご主人の希望だったのでしょうか?


ご主人「趣味部屋を作りたいという希望がありましたが、正直なところ、優先順位は低かったんです。スペースなどの関係でできたら良いねというくらいで考えていました。そして、元々は、今のように部屋の幅いっぱいをカウンターにするつもりではなくって、大きなテレビを置いてシアタールームのように、映画を見られるスペースにしようと思っていたんです。でもそれだと、テレビがメインで映画しか見られない部屋になってしまうので、それだとちょっとな…と思い、カウンターをつけてそこにモニターを置きたいと考えました。音楽をパソコンを使って打ち込みで曲作りをしたりするので、その作業スペースもほしかったんですよね。
でもそれを実現するためには部屋の端から端の長尺カウンターになってしまうと思い、専務さんに相談したところ、『できますよ』という話になってその形でという風にお願いしました。実際に完成したカウンターを見てこの長さが作れるんだと驚きました。」

―モニターもかなり大きいので、すごい臨場感がありそうですよね。素敵です。

遠方に住んでいましたが、こまめに連絡をくれたので都度確認でき、安心できました。
―大工との思い出は何かありますか?


ご主人「家の建築中は神奈川在住だったので現場に来ることができたのは、基礎の配筋検査と、完成時の検査の時だけで、現場が進んでいる最中には大工さんにほとんどお会いできなかったんです。ただ引き渡し後のメンテナンスで、外部の階段の手直しでお会いできました。しっかり直してくれました。
現場自体は遠方で離れていましたが、専務さんが現場の写真をこまめに撮って、送ってくれたので、都度確認して、これは何ですか?とか、ここはどの部分ですか?というような形で、質問があれば送るような方法でしたね。」


奥様「でも専務さんの返信に対しての質問を毎回すぐに送りすぎてしまって、ご迷惑だったんじゃないかなと…」

―いえいえ、返答が早いのは、私個人としては反応がないよりもどうしたらいいかすぐにわかるので、助かりますよ!
どうしても一つ一つのお返事に時間がかかってしまう事も多いのですが…。 
返信を待ちながら、ご自身で間取や3Dソフトで細かなイメージを膨らませる、というような形で家づくりを進めていかれたのですね。

十分検討を重ね、希望を伝えて建てられました。大満足です。
―実際に住んでみていかがでしょうか?


ご主人「キッチン天井の間接照明をつけた時に、天井の塗り壁の陰影が出るんですが、それがとても雰囲気が良いなと思って気に入っていて、塗り壁にしてよかったなと思っていますね。


あとは、キクザワさんと十分検討を重ねた上で、自分達がこれが良い、こうしたいという希望を伝えて建ててもらった家なので、不満は全くないんですよね。
キッチンや洗面所のタイルなんかも、クロスの色味とタイルの色味を全部合わせて検討してみたりと、細部までこだわらせてもらいました。」

―奥様はいかがでしょうか?


奥様「大満足です。
クロスや照明を決めるのも分厚いカタログを見ながら一つ一つ選んだんですが、住んで実際見てみて、全部『良かった~』っていう物ばかりで、とっても満足しています。 それからこのあたりは山も近く、自然豊かので、四季の移り変わりを感じながら、ゆっくり過ごすことができそうです。」

―ありがとうございます。
これからもご夫婦の暮らしを楽しみながら、メンテナンスなど困ったことがあればいつでもお声がけくださいね。

T様の素敵なお住まいはページトップにスライドショーより、あちこちご覧いただけます。ぜひゆっくりとご覧くださいね。

message from Kikuzawa
専務 菊澤章太郎
資料ご請求の後に初めてメールでお問合せいただいた時の事はとてもよく覚えています。
住まい創りに対するご要望・お悩み・ご不安に感じていることなど、たくさんの想いをお聞かせいただき、できる限り、何とかお応えしたいと思いました。 その後も遠方にお住まいということもあり、メールでのお打合せ・ご相談がメインとなり、対面では簡単にお伝え出来る事がメールではニュアンスを上手く伝えられず、ご迷惑をおかけしたこともあったかと思います。

お時間をいただいてしまうことも多々ありお待たせしてしまうこともありましたが、その分、お客様のご要望1つ1つに向き合い、細部までこだわったご提案ができるように頑張ったつもりです。
プランについても、造作家具等についても、お客様からアイデアをいただくことが多くあり、沢山勉強させていただきました。
至らぬ点もあったかと思いますが、大満足と言っていただけて本当にうれしく思っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

棟梁 梶田徳之
「この度は家づくりをお任せいただき、ありがとうございました。
平屋の家で印象に残っています。
細部に目を配り、一つ一つの理想を実現できるように力を合わせて精一杯対応させていただきました。
今回、外構も僕らで施工させてもらい、「ドットベイプ」というコンクリートタイルを敷く作業は、重量があってなかなか大変でしたが、その分、仕上がりは綺麗に収まり、完成を見て全員で達成感を感じました!

新しいお住まいでの生活が、笑顔あふれるものになりますように。
何かあればいつでも声をかけてくださいね!」


谷内祥太
「おさまりなどの細かな部分でいつもと違う事が多く、あたらしい刺激になりましたし、今後に活かせそうなたくさんのアイディアをもらえた現場だったと思います。
仕上がりに明確なイメージをお持ちだったので、期待に応えられるよう、一つ一つの仕事をより正確に…と意識して作業を進めました。
これからさらに技術力を上げて頑張ろうと思えた現場になりました。
お困りのことがあれば、ぜひお声がけください!」